なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること

 

勉強のやり方を好き、嫌い、得意、不得意の4章限に分けて、それぞれで勉強の仕方を変えてやってみようというお話です。まずは己を知ること、そしてそれに基づいて戦略を立てることです。果たして好きなのに不得意とか、嫌いなのに得意とかいう分野があるのか謎ですが、それぞれに応じて戦略を立てるというのは重要なことのように思えます。

 

本書はドラゴン桜を度々引用しているので結局それを読めば十分なようにも思えますが、重要なポイントを示してくれているのでまずはそれを参考に来たるべき大学受験に備えるのが良いと思います。

医療記者のダイエット

 

冒頭のダイエット始めた経緯が面白いですね。掴みバッチリです。

本書を読んで改めてわかったことはダイエットにおいて運動も大事ではあるけれど、それ以上に重要なのが食事制限なのです。つまりカロリー制限をきっちりやること。これに尽きるのですね。そのためには管理栄養士がいるようなジムと契約して、きっちりカロリー及び栄養コントロールを行った上で、基礎代謝向上のために運動をするということです。運動のみでダイエットを行うというのは相当量のカロリー消費が必要となるため、相当困難ということですね。そんなわけで日々の摂取カロリーをきちんと計測して、所用上限を超えないという生活以外には減量の道はないということです。最新科学と書いてありますが、結局王道です。これしかないということですね。

住まい大全

 

本書の主張は以下となります。

  • ライフプランを作成して、夢とキャッシュフローに見合った住まいを建てること
  • 高機能住宅は初期費用は高くなるが、トータルキャッシュフローの観点からは安くなること
  • よって高機能住宅を建てることが人生を通じて満足感が高いものになる

で、まぁ後は住宅を建てる上で何に気を付けなければならないか、結果として高機能住宅のメリットがどこにあるかという説明となります。基本的には戸建てが前提なのでマンション居住者はあまり読んでも意味がなかったです。まぁマンション居住者が間取りをどうこう出来る余地すら少ないのですが。

高機能住宅が備える機能ですが、断熱/通気性が高い内壁。メンテナンス性の高い外壁。太陽光発電や防犯設備。後はデザイン性ですね。ただこれらのものは機能性は高いかもしれませんが、陳腐化するのも割と早いような気もしますがどうなんでしょうね。意外と世の中、住めれば良いという人が多くて大事な住環境を整えるということに気を回す人も少ない気がします。

八ヶ岳倶楽部

 

 

八ヶ岳を愛し、そこに棲家を作り、森を拓いた柳生博さんの自叙伝です。八ヶ岳に別荘を持つなんて昭和的な考えですが、とても羨ましいですね。贅沢な時間の使い方だと思います。はじめに別荘を持ち、森を切り拓き、それらが長じてお店まで開いてしまったのが1冊目。それからまた10年以上立ってお店のことや周りの仲間に触れたのが2冊目といったところでしょうか。八ヶ岳に行く機会は何度かあったのですが、八ヶ岳倶楽部については行ったことなかったですね。行っておけばよかった。柳生博さんはもう既に亡くなられて数年経ちます。その後の八ヶ岳倶楽部がより盛況となっていることを祈っています。やっぱり今度行ってみようかな。

世界はなぜ地獄になるのか

 

リベラルが世界に推し進めた”革新解放的”な考え方により、世界がどれだけ地獄に行き着いたかということを色々な方向から言及したものです。リベラルというか左翼、レフトと言った方が正しいでしょうか。

 

しかしまぁ欧米の動きに比べたらまだ日本はマイルドで良いですよね。本書には書かれてませんが、環境左翼も日本はまだまったりしていて救われてると思います。何でもかんでも欧米が進んでいて正しい、日本は遅れてるという人がいますが、もはやそんなことはなくって日本のまったりスタンスでちょっとずつ変化していくというのが良いです。BBCに毒されて胡散臭いLGBT番組押し付けてくるNHKとか、FinancialTimes読んで日本の自動車会社はEV造らなくってけしからんとか言ってる日経とか放っておいて良いと思うんです。トランプの躍進も急進的で横暴なリベラルに対するアメリカ保守層の危機感の表れという言い方も出来るでしょう。「地獄への道は善意で舗装されている」とは言い得て妙、善意が必ずしも正しい訳ではないのです。

 

もちろんSNSの影響は大きいのですが、それはそれ。個人的にはあまり積極的に参加はしないでキャンセルカルチャーに引っかからないように気を付けて生きていきたいと思います。

13歳からの地政学

 

個人的に地政学というもの自体を学んだ経験はありませんが、思春期に落合信彦を読みまくっていた自分としてはまぁこんな感じかという軽い読み物でした。詰まるところ国際政治学みたいなものですね。「大国の興亡」も面白かったなぁ。そんな世界の仕組みがどうなっているかということを、子供にもわかりやすい入門書という形で提示したのが本書なのだと思います。個人であれば近所付き合いが嫌なら引っ越せばそれで済みますが、そう簡単に出来ない辛さが国家というもの。常に近親憎悪のような形でやり合ってたとしても、付き合っていくしかないのです。本書ではそんな炎上必須のご近所さんネタはあまり触れられてないですが。

 

地政学というとランドパワーとかシーパワーとかいう話を思い出しますが、そういった状況を踏まえて日本はどのようなスタンスを取るべきかというところが大事なんだと思います。外務省とか本来そういう戦略を考えていて欲しいところなのですが、どうもパーティとお金ばら撒きしかしていないようで萎えます。今更領土を拡大すべきと考えている日本人は皆無でしょうが、むしろサラミ戦術のようにジワジワ既成事実を作っていこう虎視眈々と狙っている隣国がある中でどう国を建てていくのか。いやぁ、ホント悩ましいですねぇ。

 

 

EV推進の罠

 

本書は2021年刊なのですが、その頃からまたEVを取り巻く状況がガラリと変わって来ているのに驚かされます。たった2年とかそれくらいなのですけどね。2021年といえば、もうこれからEVしかあり得ない、エンジン車何って作っているのは邪道、そのための道筋を出していない自動車会社は悪といった風潮でした。トヨタなんかそのいい例ですね。その後BYDが優れたEVを売り出し、昨年の中頃まではEV万歳確定だったと記憶しています。

 

その流れが何となく変わって来たのが、昨年後半辺りからでしょうか。EVに突き進んでいた欧米の会社のEV売れ行きが思わしくないというニュースが出てくるようになりました。EVが自動車の売れ行きのメインと言われるようになった中国でも純粋のEVではなく、実はプラグインハイブリットも混みだったりしてEV市場のバラ色の未来に疑問符が着き始めたのが2024年初頭の状況です。状況はかなり変わりましたが、本書を読むとその主張が正しかったことがわかると思います。一方日本政府のスタンスが変わったのかはわからないですね。欧米の流れにいい顔したいだけで何も考えない政治家達がどのような方向性を向いているのか。

 

あと1、2年先でも良いので本書の総括と更にその後の将来見込みなど出してくれたら面白そうでした。