パパは脳研究者

パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学

パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学

脳科学を研究している筆者が我が子の成長の様子を毎月、脳科学の視点から描いています。自分達が育児中目にした成長の事象を脳科学的な観点から、逐次説明してくれます。そういえばそんなことあったなぁ、それってそういうことだったんだななんって思い出しながら読んでいました。

自分も育児日記を付けたいなと思いつつも、日々の忙しさにかまけて結局何にも残していませんでした。著者の娘さんが日々成長している姿を読みながら、ちょっと後悔と同時に懐かしさがこみ上げてきました。

やはり脳科学者らしく、こういう子に育てようという目的が設定されていることも素晴らしいと思いました。そんなこと考えないまま育ててしまってこれまた後悔です。ただ目的が設定されていても、それをどう実現させていくかの手段もきっとわからなかっただろうけど。今思えば手当たり次第の子育てでしたね。

この目的に従ったせいなのか、著者の娘さんはとても順調に育っているように見えます。4歳でひらがな読めたり、数字読めたり、こういうのを見ると自分の子供と比べてしまう。。。良くないですけど、気になってしまいますね。でも筆者が一つの基準としたのが、マシュマロテストというのは安心しました。自分の子供達もマシュマロテストへの対応が一つの基準目標でもあったので。

田舎暮らしができる人 できない人

田舎暮らしができる人 できない人 (集英社新書)

田舎暮らしができる人 できない人 (集英社新書)

田舎暮らしに憧れ初めて早何年ではありますが、元はといえば玉村さんの本を読んだからかもしれません。やはり自分で土地を耕し、野菜を採って料理し、葡萄を収穫しワインを作るなんって素敵な話です。

そんな暮らしに憧れる人は多いようで、特に団塊世代が引退に入った頃に書かれたのが本書です。田舎暮らしができる人として、クラシックのコンサートに行った帰り、どこかでたまらなく一杯飲んで帰りたいような時に、カエルの大合唱の道をそれはそれとして楽しんで帰れるか、それとも受け止められないかという気持ちのようです。まぁなんかわかりますね。つまり都会生活からは離れているということを受け止めながら、田舎の良さを味わえる人なんだろうなと思います。果たして自分はどうでしょうね。人ごみに慣れすぎると、人恋しさとか感じてしまうかもしれません。

また本書では、田舎の人達との人間関係についても書かれています。それほど心配することもなく、普通に付き合えば良いと。それは玉村さんの人柄にも寄るんじゃなかろうかと思うのですが、ここのところの感じ方は人それぞれなのかもしれません。

12歳までに「絶対学力」を育てる学習法

12歳までに「絶対学力」を育てる学習法―すべての教科に役立つ万能の思考力を伸ばす

12歳までに「絶対学力」を育てる学習法―すべての教科に役立つ万能の思考力を伸ばす

思考力をどう伸ばすにはどうすれば、良いかということです。そのために「公文式」のような条件反射的学習方法はダメで、ゆっくりじっくりイメージを形作って思考するやり方を推奨しています。問題集も独自なものを作ってそれを元に学習を進めていくのです。

まぁ考え方はそれぞれなので、何が正しいか、本書を読むだけでは確実には言えないのですが、本書ではとにかく自分達のやり方が絶対で、他のやり方は害悪でしかないと断罪してきます。この書き方がちょっと辟易してしまいますね。半分くらいは批判に終始しています。自分達の問題は「良質の算数文章問題」として絶賛してます。この言葉、本書に何回出てくるかわかりません。論法がサヨクのようで、逆に価値を下げている気がしてなりません。利用している保護者からの報告例も信者の話みたいで信用しきれません。

自分は公文式で育ったので、確かに書いてある内容理解出来なくもないのです。条件反射で回答するのが脳の仕組みとなっているので、じっくり考えることが出来ない。回答出てしまえば、終わりで様々な方向から問題を考え直すということも苦手です。自分で表面的な理解で終始しているなぁと思うことも少なくないです。しかし、それが100%公文式のせいかといえば、どうか。自分の性格なのかと思うし、逆に瞬発的な理解力は結構高いのかなと思ったりもします。本書では視考力として、イメージによる思考法を推奨していますが、自分はこのイメージ力は高いと思っています。それはブロックでよく遊んでいたせいだと思っていますが。何が良くて、どう影響するか、脳の仕組みはいろんな要素から構成されうるもので、一つだけがよくて、これが悪いとは言い切れないのだと思います。いろんな刺激を与えてあげるのが良いのかとも思います。

そんなわけで、筆者主宰のどんぐり倶楽部の問題集を一週間に一問くらいじっくりやらせてみたいなとは思います。公文は公文でやらせてるわけなのですが、それは罪悪なんですよね。両方合わせたら最高だと思うのですが、両立させるのはやはり相反するのでしょうか。

道迷い遭難

ドキュメント 道迷い遭難 (ヤマケイ文庫)

ドキュメント 道迷い遭難 (ヤマケイ文庫)

先日新潟の方で親子が山に迷って、遭難してしまうという出来事がありました。GWちょっと軽い気持ちで出かけたのでしょう。道を間違えたばかりに、それほど高い山ではなくても親子共に亡くなってしまうという悲劇が発生してしまったのです。自分がその親だったら無念極まりない話です。

実は遭難事故には明確な教訓があるということで本書を読んでみました。まず大切なことは、道を間違えたらすぐ戻ること。すごく簡単なのですが、これが出来ない。本書に載っている方々も道を間違えたと頭をよぎった瞬間がありますが、その後戻るという選択は出来ていませんでした。難しいんですよね、来た道を戻るという行為は。自分も経験があります。幸いにして、遭難するところまではいきませんでしたが、ちょっと山中彷徨いました。

それから、沢に降りず尾根を伝うということです。なんとなく、沢沿いに降りていけばどこかに辿り着くと思ってしまうのですが、それが危険。滝があると降りれない。仮に降りることが出来ても、先に大きな滝があったりして先進めなくなる。逆に滝を上がって戻れなくなる。進退どちらとも出来ず、更にムリを重ねて滑落など、ダメダメな選択を繰り返してしまうことになります。自分では正しい選択を行っているつもりでも、後で検証してみるとダメダメな選択を繰り返していることなるのです。

後は登山届けを出すこと。もしくは誰かにどの山をどのようなルートで、いつ下山するのかも伝えておくことも必要です。GPSやコンパス、地図の携帯も必須ですね。今時は携帯がありますが、バッテリー切れたらお終いなので、やはりアナログ手段も取っておきたいですね。登山は気軽に出来ますが、本書にもある通り、そこそこキャリアのあるような人達でも、千葉のようなそれほど高くない山で迷ったりするのです。十分用心することに越したことはなく、やはり悪事例として本書を読んで認識しておく必要があると言えます。

成功する家庭教育

成功する家庭教育 最強の教科書 世界基準の子どもを育てる

成功する家庭教育 最強の教科書 世界基準の子どもを育てる

大分で英語塾経営されている方で、娘さんをハーバードに入れたのが強みです。いやもう何が凄いって、徹底的な早期教育で、うちなんかもう手遅れじゃないかなって思ってしまうくらいです。加えて手作り教材のオンパレードで共働きにはもうムリと思ってしまいます。確かにこれくらい手間暇掛けて教育してあげれたら良いなぁと思うのですが、それに応えてきた娘さんも素晴らしいと思います。ハーバード行って、その後ジュリアード行くなんって完璧ですね。

興味深いのは筆者の勉強法も”暗記”が中心だということです。こちらのメインは算数ではなくって、英語。特に英単語は最終2万語、小学校のうちに英検準二級レベルの単語を覚えることを推奨しています。

子供にやらせたいとは思いながら、既にいろいろやらせていて、英語まで手が回らなそうです。。。そこが難点。こちらでは算数の対応はどうしたのでしょうか?

小さな習慣

小さな習慣

小さな習慣

なんというか、ライフハックの一つですかね。何かを始めるにあたって最小限の単位での実施を考えてみましょうということです。まず第一歩を始めるということが大切なのです。例えば筋トレならば、腕立て伏せ1回をやるということを目標にすることです。それであれば、なんだか出来る気がしますね?気が乗ればもう少し、もう少し最終的に10回、20回と進めていけばいいだけです。

よく何かを始めるにあたって、「モチベーション」が大切と言われますが、モチベーションを保つには結構強い意志というものが必要になります。これを維持するには相当のコストがいるのです。習慣というタイトルが示しているのはこの最小限の1単位であれば、意志力が必要となくても全然やれる気がするのです。10キロジョギングよりもちょっとそこまで軽い散歩から始めればよいでしょう。それならば出来る気がしますし、よくある高い目標を掲げて継続出来なかった時の自己嫌悪、残念感から解放されるのです。

ではまず、何から始めますかね?

民家建築の再興

民家建築の再興

民家建築の再興

日本古来からの住まいとはどうあったのか、どうあるべきだったのかということと共に、部材や構成、部屋などそれぞれの役割がどのようなものなのかといったエッセーです。なんだか背筋を伸ばして、1章1章ゆっくり身に沁み入らせるように読んでしまいます。

著者は古民家建築の第一人者ですので、その経験を踏まえた記載はとても参考になります。その考えを吸い上げて、自分のものとしていきたいですね。