- 作者: 村上龍
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2005/03/25
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経済や外交、それが反映された社会情勢などシナリオとしてかなり想定されうる事態だと感じました。キビシイです。キビシ過ぎます。途中でテロに遭遇して、個別対応にやっきになって最優先事項を決定出来ない対応している政府が描かれています。正に郵政民営化にかかりっきりになっている今の政府と同じ感じですね。最優先事項を決定するのが政治家の役目なのに。貧富の差が生まれるのであれば、せめてリーダを育てていくプロセスくらいはあって欲しいものです。
お話としては「希望の国のエクソダス」に似ているなぁって感じがしました。子供達がいて、大人が解決できない問題を解決していくという展開は昔ナツカシ「僕らの七日間戦争」を彷彿とさせてくれます。これって作者が大人に幻滅しているからなんでしょうか?それとも子供が社会の反映として表現しやすいかなかのかな?ここまでプロフェッショナルな技術をそなえた集団ってのもなかなかありえないくらい凄いものがあります。
そんな訳で話の流れとしてはありふれた内容ですが、状況設定や細かディテールの描き方などはリアリティ溢れている所があってそれはそれで面白いです。