千円札は拾うな。

千円札は拾うな。 (サンマーク文庫 B- 112)

千円札は拾うな。 (サンマーク文庫 B- 112)

タイトルからすれば、損をして得を取れという意味でしょうか。この本の一番のテーマは「捨てる」ことに尽きるのだと感じました。

なぜ捨てなければならないのか?それはつまり、ブレークスルーを意識的に起こそうとするためなのでしょう。捨てることで飛躍的な変化を付けることが出来る。それがわかっているからこそ、「なぜそんなことを・・・」と言われそうな見事な捨てっぷりが出来るわけです。

でも、捨てるのって勇気が要りますよね。自分には捨てるほどのものは何にもないって思っていたとしても、結構いろんなものを抱えています。地位とか、やってる仕事とか、あるいは自分の意識とか。それらを捨てることでどれだけ、自由になれて新しいものへ向かえるか。

それから捨てっぷりも大切です。どれだけ次に生かせる捨てっぷりが出来るか。周りがあきれるくらい潔く鮮やかな捨てっぷりをしかし、明確な意図の下、実行出来るか。そういったことが学べる一冊だと感じました。