- 作者: トムケリー,ジョナサンリットマン,Tom Kelley,Jonathan Littman,鈴木主税
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/06/01
- メディア: 単行本
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正直、このようなイノベーションを行うにあたってはそれぞれの組織の内部から湧き上がってくるべきで、それこそがその組織の競争力に繋がるのではと考えてしまいますが、外部のこういった協力者を活用してしまうということはそれなりの「何か」があるからなのでしょう。そして、それなりの「何か」というのが本書で掲げられている10の役割を持った人々なのです。たぶん英語だと「Role」って書かれているのかなぁ。イノベーションを引出す引出し方のパターンがこの10の役割の中に網羅されていると書かれています。この役割っていうのは一人がいくつも兼任出来るし、10 全てがそろっていないといけないというわけでもありません。だけれども必ずどれかのパターンが見られると言うことです。
読んでいてかなり納得です。自分はどうだとか、そういうタイプもありえるんだなぁと感心してみたり。イノベーションを意識的に作り上げるために、このような土壌が基になっているのですね。そしてそんな筆者トム・ケリーは最上級の「語り部」なのだと思ってしまうのでした。