金融工学者フィッシャー・ブラック

金融工学者フィッシャー・ブラック

金融工学者フィッシャー・ブラック

フィッシャー・ブラックです。金融に関わっている人なら知らなきゃモグリと言われかねない人ですからさぞ本流の中で生きてきたのだろうと思っていましたがどっこい!生前はかなり異端な扱いを受けていたのですね。ブラックが活躍していた時代はちょうどファイナンスが確立されつつあった時代でもあったので、この本を読むことによって黎明期の息吹というものも一緒に感じることが出来てとても興味深いです。

あの有名なブラック=ショールズ式もそうですが、ブラックが全ての経済理論をCAPMを基に構築していたというのはとても興味深い点です。だからこそ、異端でありかつ天才的な発想を持っていたと称される所以なのでしょう。

経済理論やファイナンスに関する話など、決してやさしくない話がならんでたりするのですが、訳もとても読みやすくてなかなかいい本ですね。