ヘミングウェイの言葉

ヘミングウェイの言葉 (新潮新書)

ヘミングウェイの言葉 (新潮新書)

旅先・キューバで読みました。ヘミングウェイが本の中で語った言葉を夫々抜き出して解説が加えられてます。中々興味深くって一気に読んでしまったんですけどなぜか中身をあんまり憶えていません。だいたい読んでるときはモヒートかキューバリブレを飲んでいたせいかもしれませんが・・・(汗)

ヘミングウェイの本ってかなり筆者の経験や考え方がストレートに出ていますね。当然と言えば当然なのですけど、物語が自伝的雰囲気を色濃く感じさせます。そうやって考えてみると、ヘミングウェイってかなり濃密な人生を送ったんだなって感じます。若い時はパリで文学談義にのめりこんでいたかと思えば、キューバキーウェストで釣り三昧の海の男暮らしなんかもしています。そのくせ何度も結婚していたり。間違いなく人生を謳歌したと言える類の人間です。

どうもマッチョ志向な感がしすぎて、それが辟易したりしますがそれが戦後のハードボイルド小説にかなり影響を与えているのも間違いないでしょう。そんなヘミングウェイを感じるにはもってこいの一冊です。