経済学思考の技術

経済学思考の技術 ― 論理・経済理論・データを使って考える

経済学思考の技術 ― 論理・経済理論・データを使って考える

第一章はロジカルシンキングについてです。そして第二章は経済学の前提条件で、第三章がその基礎を教えてくれます。

そう、でこれらを元に第四章で現在の日本の状況を説明してその処方箋まで描いてくれます。まぁ第一章は話初めとして面白く読めるんですが、二,三章は経済の勉強をしたことのある人なら基本中の基本なので読み飛ばしても良いかも知れません。筆者の一番言いたいポイントは、経済学者ごとにいろんな見方があるんだけれども理論とデータを合致させて論理的に検証を行えば必ずや正しいかどうかが明白になるという点です。

でまぁ筆者の主張というのが第四章となる訳ですが、この本はもう数年前の本なので、この時の状況分析が必ずしも正しかったというわけではなかったということが今となっては明白になってしまう点なんですよねぇ。そうすると、う〜ん。。。と思ってしまうわけです。とはいえ、たぶん自分がまだ経済学などを学ぶ前であったらちょうど良い内容だったのかなぁっていう感じの本です。惜しい!