王者の食ノート

王者の食ノート

王者の食ノート

駅伝で近年強さを見せている東洋大と、ラグビーの強豪校に連なるようになった帝京大学。この2校に共通する点があって、それは何かと言えば、同じ栄養士が担当しているというのです。たぶん1校だけではその有効性を信じることは出来なくても、担当する2校が両方とも強豪であれば、その理由を知りたくなってしまいます。

しかも栄養学というのは、既にある程度研究されている分野であるという認識だったので、食事程度でそれほど変わるものなのか、実際は半信半疑でした。もちろん、これら強豪校が単純に食の力だけで強くなったわけではないでしょうけども、この本を読む限りはその影響力はかなり大きいものだったであろうと伺えます。

実はまだ、栄養学でもスポーツ分野に関するスポーツ栄養学というのは、それほど普及した考え方ではないのですね。確かに帝京大学の選手達の、一回り大きいからだとタフネスは、他の大学生とは異なってるように感じていました。血液検査や体組成測定で、どの数値がどう影響してくるかわかれば、それを補うように食を変えていけるのです。とても科学的で興味深いです。

今はまだ大学スポーツなど限られたところでしか、普及していないようですが、これから成長していく子供達に、この力を活用することで、もっと素晴らしい効果が見込めるのではないかと感じました。