もしも利休があなたを招いたら

タイトルが単なる模倣で、家元となる方の本としていかがかとは思われますが、心は現代の日本に利休さんがいらっしゃったらどのようなお茶を点てられるかということを著述されています。

さすが武者小路家の次期家元だけあって、経験や知識などが豊富であって、その考察もいろいろと面白いです。和室がなくなり、着物を着なくなった現代の日本でどのように茶と親しんでいくかということを考察することは、新しい時代のお茶を担っていく方にとって至上命題であるのでしょう。

そういう意味で自分自身が何のために、お茶を習うのか、そのためにお茶とはなんであるかを改めて考えるのにちょうどいい一冊となりました。