監査難民

監査難民 (講談社BIZ)

監査難民 (講談社BIZ)

中央青山監査法人が解散となった過程を描いたノンフィクションです。なぜだかわかりませんが、当事者ではない筆者なのですが、中央青山監査法人に極めて同情的に描かれていてなんでなんだろうなと思ってしまいます。実際あの頃雑誌の記事で読んだのを記憶していますが、何か問題がある企業が挙ると必ずその監査法人中央青山だったりしてて、もはや運が悪いとかでは済まない状況だったと記憶しています。

確かに出てきたものだけを監査するだけしかやりようのない、監査法人に対して罰則が厳しすぎるとの意見もあろうかと思いますが、しかし監査が出来なくなる法人が続出して監査難民となると脅しのように記載するのはいかがかと思います。やっている人達は大変なんでしょうけどね。他の監査法人はこれほど不祥事続出していないわけですし。

まぁこの時期の監査法人を巡る話題が一通り知ることが出来て面白かったですね。実際はこの後、監査法人に就職出来ない就職難民が続出したわけなんですけど、それはまた別の話ということで。