スティーブジョブズ

スティーブ・ジョブズ I

スティーブ・ジョブズ I

スティーブ・ジョブズ II

スティーブ・ジョブズ II

ようやく読みました。もはや故ジョブズ氏となってから一年が経とうとしています。彼の生涯を描いた本は多々あるようですが、本人が許諾したものは本書のみなので、やはり生涯を通して彼の人生を知るという意味では本書をおいて他にないでしょう。

本書ではたぶんかなり穏やかに描かれているとは思いますが、これ以上もなく独善的であり、悪態のひどさは堪え難く、かつ意見はころころと変わり、上司として一緒に働くのは耐えられないレベルです。けれども、やっぱり本書に載っているジョブズの「現実歪曲フィールド」は一度体験したら忘れられない出来事なのでしょう。出来ないことを出来るようにしてしまう手腕。その数々が、過去にないような優れた製品の源となったのは紛れもない事実なのですから。

読んでみると、やはりジョブズという存在は希有なものであって、ジョブズあってのアップルなんだなという気がします。やっぱり一旦失脚してからの復帰、それからの怒濤の快進撃を見れば、アップルという会社はもうジョブズの存在感抜きにしては語れないですね。その昔、ソニーの創業者(井深氏だったか盛田氏だったか)が亡くなったとき、もはや引退してたにも関わらずソニーの株価は大きく下がったのですが、その後の業績はプレステやバイオの発売などでなんとか持ち直していました。でもそれが最後の輝きだったのか、それ以降全くパッとしなくなったのはやはり創業者との因果関係があったのかなと思っていました。

アップルも同様に昨年以降、全く精彩が感じられません。こんなにすぐにダメになってしまうものなのでしょうか。iPhone5ももはやなんのサプライズもなかったですね。確かに優れてはいるのです。でも定常進化。やはりAppleもこのまま終わってしまう会社かもしれませんね。。。