リーダーの値打ち

期待した程、いつものブログみたいに舌鋒鋭くありません。シニカルな笑いを提供してくれることもありません。しごく全うにリーダー論を展開されており、意外性のかけらもないまま読み終えてしまいました。

日本の組織論をもとに、各種ビジ本のエッセンスを織り交ぜ、リーダーとは何かから、なぜ日本でリーダーが成長しないかなどを論じております。そして自分を客観的に見つめ分析して、適したフィールドにて専門性を発揮していく。問題意識を持ち、優先順位を付け、解決して成果を挙げていく。そのプロセスを継続していくという至極全うな結論をもっともな言葉で書き綴っております。

まったくごもっともなんですけど、なぜ今更このような本を書こうと思われたのかイマイチ理解出来ません。山本一郎が書くべき本は別にあると思われるのです。こんなビジ本の出涸らしのようなものを書いていては全国300億人の山本一郎ファンが悲しむというものです。個別に言いたいことはあるのでしょうが、本として上手く編集されていないのでしょうか。とりあえず書き綴ったものを足し合わせて、ちょっと刺激的な題名付けましたって感じが否めませんね。