世界の経営者はいま何を考えているのか

世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア

世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア

米国で研究されている経営学者が最近の経営学について、読み易くエッセーのような感じでまとめていて、あまり難しく考えることもなく、楽しくスラスラ読めてしまいます。

まず冒頭から、経営学に関する勘違いとして、ドラッカー経営学者の研究対象ではないということです。どうも観念的なのがダメみたいですね。確かにどちらかと言えば思想家という感じだからでしょうか。さらにポーターも古いみたいなことが書かれています。ついこの間読んだばかりなのですが。。。

経営学で必要なのはデータに基づいた実証分析だという点を強調されてました。やはり根っこは経済学を意識してるんですかね。しかし、こんなことで実際の企業経営に役立つのだろうかと思ってしまうことも多々ありました。こりゃ経営者が参考にしたがるのは、ドラッカーの方が良いかもしれない気がします。著者も言う通り、まだ発展途上の学問だからかもしれませんね。

そうとはいえ、「ハーバード・ビジネス・レビュー」くらいは読んでおいた方がいいのかなぁ。あれも学術誌ではなく、一般向けの啓蒙誌なんですと。そうなのか。