一億人の茶道教養講座

一億人の茶道教養講座 (淡交新書)

教養講座ということで、この本ではお手前などに関することはほとんど触れられていません。それよりも茶道の歴史、禅との関係性や思想、茶碗や茶杓などのお道具、茶室についてなどの基本的知識を提供してくれます。

実際お茶を習っていても、なかなかこの辺の知識を深めていくことはお稽古だけでは難しいのです。口頭でいろいろな話を断片的に聞くことはあってもそれを体系化して知識として落とし込んでいくには、やっぱり個人学習でじっくりとやっていくしかないのですね。しかし、それを行っていくためのとっかかりがなかなかわからなかったりするのです。

個人的に良かったのが、この本を読んだ後に辿るべき参考書が挙げてある点でしょうか。この辺りから読んでいけばもう少しお茶の道の奥深さにも踏み込んでいけそうです。