非常識な本質

日産であのGTRを産み出した水野氏の仕事術です。本書にも記載されていますが、今のGTRは正にポルシェなどに比するくらいのブランド、スポーツカーとして海外で認識されていています。これは車の記事とか、Youtubeなんかで車の映像見てるとよく感じます。まだ歴史の浅い車(スカイラインとしてではなく、GTRとして)なのに、凄い事だなと感じていました。

そんなGTRを企画と開発の総指揮者として携わった著者の仕事術とは何かということが本書に描かれています。物事の本質を突き詰めていくと、非常識な考えに辿り着くというのがその趣旨です。いやぁ、凄いですね。きっと偏執狂のレベルまで突き詰めていっているのでしょう。たまにこういう優れた業績を残された方の話を読みますが、自分はここまで突き詰める事が出来ないです。残念ながら。これはもう資質の問題なのでしょうかね。結果として、非常識な考えに辿り着くというのは、とても賛同するのですが。

本書には著者の今後について記されています。日本初のブランド作りを目指していくという事でしょうか。ぜひまたGTRに負けず劣らないぐらいの素晴らしいものを作り上げていただければと思います。どんなものになるのかわかりませんが、とても楽しみです。