古事記

古事記 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

古事記 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

なんとなく古典を読みたくなり、その中でもこの角川のビギナーズクラシックの評判が良かったので、その中から一冊試しに手に取ったのが本書です。なぜ古事記なのかと聞かれたら実はあまり意味がありません。なんとなく断片的に知っている話はいくつかあれども、全体を通して知っているわけではないので、ここで一つ全般を見通したいと思ったからかな。やっぱり一回くらいはきちんと読んでおきたい話ではあるので。

上巻の国作りの辺りは特に有名でだいたいのエピソードは知っていたものの、読んでみるとそういう流れだったのかと改めて思いました。様々な国が登場して、地名の云われもここからなのかと思い直して、黎明時代の日本という国の起こりがとても身近に感じました。

本書は訳と読み下し文とが並んでいるので、一旦訳を読んでから、読み下し文を読むことになります。なので、古語の意味を風情を同時に感じることができてとても面白かったです。特に古語を軽く口ずさむとなんともいえぬ、いにしえの雰囲気が伝わって来ていと趣き深しです。一回は読んでおきたい一冊だと思います。