ゼロトゥワン

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

今年注目の1冊ではありますが、私的にはイマイチでありました。なんででしょうか、まず序文の盛大な煽り文句が一歩引かせてしまったのでしょうか。前半のイデオロギー論争に辟易してしまったせいでしょうか。全く持って本書の趣旨には賛成なのですが、イマイチ読んでいて楽しめなかったです。

まぁ私本書に書いてある通り、カルトとは対極なwコンサルティング会社勤務なので致し方ないかもしれませんね。でもギーク好きではあるんですけど、醒めてるせいなのかな。確かにコンサルタントは何一つ0から新しいものは産み出さないんですよね。少なくとも我が社では。

本書の云わんとしていることは、端的に言えば以前流行ったブルーオーシャンと同様のことだと思います。それをギーク的に0からクリエイトしていこうぜ!ということです。でもなんか視野が狭いというか、自分の成功例に執着しているようで好きになれませんでした。まぁ執着するに足る成功人生ではあるのですけど。

そういえば本書の最後にあるシンギュラリティとは、ついこの間読んだ「インフェルノ」のトランスヒューマニズムと同じことなのではないだろうか。流行っているのかな、この考え方。ある意味マッドサイエンティスト的に逝っちゃった感があるのですが。ニュータイプか、もしくは超人か(by ニーチェ