お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 2015

前書の増補版です。といっても前書は2002年に出てたんですね。確かに自分も出たばかりの時に読みましたが、もうそんな昔でしたか。。。

著者の橘さんはゴミ投資家シリーズの頃から読ませてもらってましたが、前書辺りからペンネームの橘さんで執筆され始めたと記憶しています。もう社会人なりたての自分には衝撃的でしたね。筆者の本があってこその今の自分があるようにも思えます。投資家としてはイマイチでしたが、人生設計をどう考えるかという意味においては非常に重要な影響を与えてくれて、今の自分があるようにも思えます。

本書は基本的に前書の増補版という位置付けなので、時代が変わって修正が必要なところに追記される形となっています。それと非常に興味深かったのが、今まであまり触れられることのなかった橘さん個人のことが記されていたことですね。なぜ、彼がこのような考え、行動に至るようになったのか。あまりにいろいろ詳しいのでずっと金融機関勤務の方だとばかり思っていました。

究極的に本書で目指しているのは、国家に囚われない真の自由であり、そのために金融資産を築きあげることです。それを可能とする一つが皮肉なことですが、国家を始めとする制度の歪みであり、それにどれだけ早く気付いて実行するかが鍵となります。

前書でもマイクロ法人などその実行方法が書かれていながら、行動出来ていない自分もどうかと改めて思う次第ですね。人生設計的には問題ないのですが。もう一回、考え直してみたいと思います。橘さんが人生を振り返って、今の人生に踏み出した30代後半にもう自分もなりつつあるわけですから。