- 作者: デービッドアトキンソン,David Atkinson
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2016/12/09
- メディア: 単行本
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そんな中で本書を手に取ってみました。本書では日本の低成長の理由は低生産性によるものだと主張されています。日本では高度成長まで人口ボーナスが続いていたわけで、それが終わった90年代以降成長しないのは、ある意味当たり前、逆にその流れで生産率を上げ続けることが出来ていないのが問題ということです。
なるほど、そうなのかもしれません。しかしその主張も認識されるようになってきましたが、ではどのようにすれば良いのでしょう。無駄な社員を解雇出来ないからでしょうか、それでも多くの人はたくさん残業してヒマがないくらい真面目に働いています。細かいところに気を配りすぎだからでしょうか、意思決定が遅く、不要な資料をたくさん作ってるからなのでしょうか。外資系の働き方を見てみたいと、その差はなんであるかとても気になってます。
例えば移民について、経済界が主張していますが、単にそれはやることをやっていない言い訳だと言い切っています。まさにその通りだと感じていました。企業側は目先の自分のことしか考えておらず、それが現在の日本の底成長に繋がっていると理解していないのです。そういう意味で政府はやるべきことをやっているようです。
結局経営がうまく回ってないからなのでしょうか。確かに配当率も良くないですが、労働分配率も高いわけではないような気がします。本当に全てが悪循環で、給料増えない、結婚出来ない、少子化、更に景気が良くならないとったことがもうずっと繰り返されているわkです。全ては内部留保されてるのでしょうか?
経営者でなければ、低生産性の解消に寄与出来ないのだろうか。従業員レベルで何か出来ないのだろうか。問題点も原因も記載されているのに、自分が出来ることはないのだろうか。不満解消にはなんともなりえませんでした。