超一流になるのは才能か努力か?

超一流になるのは才能か努力か?

超一流になるのは才能か努力か?

答え、努力。そして才能というのも本当にそれが証明されたわけではなく、努力の結果神がかり的な才能が与えられているように思われているだけだと本書では述べています。

本書で重要なところは、漫然と努力しただけでは一流にはなれなく、一流になるにはそれ相応のやり方があることを示している点です。それは自己イメージを持ちながら取り組みことです。しかしこの自己イメージを持つにはやはり継続的な努力と何回もの失敗が必要なわけなのですが。しかし、この方法論についてはまだ研究途上ながら実際に成果が上がりつつある分野もあるとのことです。例えばチェスがそれで、上達方法など研究が進んでおり、それに基づいた教育も進んでいるようです。このような研究が物理などの大学教育でも適用されつつあることは明るい兆しですね。教育理論が劇的に向上すれば、AI時代にも対応出来る能力が獲得出来るかもしれません。

さほど話題にあがらない一冊ですが、内容はとても深く、子育て中の親はあの「GRID」に次いで、読んでみることをお勧めできる一冊だと思います。