- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2017/09/20
- メディア: 新書
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それにしても塩野先生はずっとイタリアに住まわれる訳ですが、全く日本人として芯が通って、それが抜けることがなく生きてこられたのですね。本書の写真を拝見しても凛として矍鑠としたお姿ですし、文章を読んでいても、古き良き文壇の香りというか、とても上品で洒脱が効いていて、知性というものはこうやって形作られるのだと感じるのです。私なんぞはいくら本を読もうと、この域に達する気がしないです。
先生ももはや御年80歳になられて、今年年末に出るギリシャ人の物語で歴史物は最後にするとのこと。残念ではあるが、いい節目ですね。あともう少し、楽しみに待っています。