アフターデジタル

 

 DXというワードが流行ってましたが、更に上をいくアフターデジタルです。withコロナではなく、withデジタル。常にネットと繋がり、それが最早意識されない次元で同化していくのがアフターデジタルの真髄のようです。

 

凡例としては中国でのネット活用例が中心ですので、あの国の特異性というものを踏まえる必要はあるかと思いますが、何で中国がこれほどまでに飛び抜けてるのかと考えてみれば、それまでが不便過ぎたのでしょう。それを解消する手段としてネットに寄せるというのが一番適していたということです。日本では電話網が全国津々浦々網羅してますが、それを超えて携帯網が発達したかのごとく、様々な社会課題を一足飛びにネットを活用して解決しようとしているのが中国何だと思います。人口の多さや共産党による監視社会を築く上でもシステム的に大量処理するのが一番有効であったと感じます。日本だとここまでデジタルが浸透すると恐怖感を覚える人の方が多いのではないかと思ってしまいます。マイカードですら浸透しないのですから。

 

なので日本で同じような仕組みを作ってうまくいくかというと、それはなかなか悩ましいのが現実なんだろうなと感じます。ペイペイも十分普及したかと言われればまだそう言い切れないし、個人信用スコアリングもほとんど頭打ちなのではないでしょうか。著者もコンサルティングのようなことをしているようですが、今まで事例紹介して日本でうまく活用出来たのでしょうか?

 

但しCRMなど以前から言われていることですが、もう少しうまい活用は出来ないものかと思ってしまいますね。そこはデータアナリティクスとそれを消費者にうまく還元出来るようなサイクルが回せてないからなのだと思います。その為に本書で書かれていることがとても参考になるのではないでしょうか。