走ることについて語るときに僕の語ること

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

軽いランニングを始めて早一年。週一回は走るようにしていきたのだけれども、変わらぬ体重に嫌気が差した頃、この本に出合いました。現況を打開するためには毎日走らねばと思いながらも実行出来ずじまい。走る作家として有名な村上春樹。彼の力で背中を押してもらいましょう!

と、読んでいて思い出しました。今まで彼の本から様々な影響を受けてきてたんですね。「風の歌を聴け」ではバーやカクテル、ウィスキーの匂いと音楽に対する造詣の深さに憧れを抱き、「ノルウェイの森」では大人の恋愛ってものを教えてもらった気がします(若干間違ってたかもしれませんが)フィッツジェラルドを読んだのも、彼の影響でした。

何かを語る言葉を持つということは、人生を素晴らしく生きられることと同意義なんだと感じます。文章自体はなんだか普通に思えるのだけれども、選び抜かれた言葉は人生に対するスタイルを感じるんですよね。

そして、走りに関する思いで溢れたこの本も。上手く語ることは出来なくても、実行することであれば自分にも出来るはず。走るよ!