なぜ、優秀な人ほど成長が止まるのか

 

なぜ、優秀な人ほど成長が止まるのか ― 何歳からでも人生を拓く7つの技法

なぜ、優秀な人ほど成長が止まるのか ― 何歳からでも人生を拓く7つの技法

 

タイトル読むとドキッとしてしまいますね、別に自分が優秀だと思っているわけではありませんが。 

 

本書の内容で大切だと思った点、1つは日々の内省。本書では日記を日々付けることをお勧めしています。これは簡単そうで中々時間を作れず出来ないんですけどね。でもこの積み重ねが大きい成長をもたらすと。そうなのかもしれません。

 

それからもう一つは仕事相手の感情を慮って行動するということです。まぁ仕事が出来るということは当たり前の上での話かもしれませんが、結構ウェットなところに力点が置かれているんですね。そこのところがビックリで、かつ成る程そうなのかと思った次第です。あまりそういうことを気にも留めず生きてきたわけですが、最後はそこなのかと改めて思いました。まぁ上司をみれば、その上の上司の顔見ながらその感情を害さないように動いてますからね。うちの会社だけでもないのでしょう。まっ、やっぱり僕には出来ないし、やりたくもないですね。

苦しかった時の話をしようか

 

 USJの再建に多大な功績を挙げた方の著書です。なんとなく御名前を存じており、こんな本書くのかとふと読んでみました。

 

もともと就職活動を始めようとする大学生になった我が子に向けた、個人的な内容だったということですが、なんとも素敵な想いが籠もった一冊だと感じました。親であれば、子供に対して想うであろう希望と期待、信頼感、社会へ旅立つ際に感じる迷いにエールを送る気持ちなどが、読んでてとても伝わり胸が熱くなります。

 

筆者の主張は簡単に言えば次の通りで、自分の得意なことを探れ、それに近い職能を選んで、その能力を伸ばせる会社に就職することです。ただ就職はサイコロ投げみたいなものなので、入った会社が最高だと思ってキャリアをスタートさせる。就職において、完全は選択ミス以外は正解ということです。これにはとても同意ですね。自分も氷河期世代なので思い通りの就職が出来たわけではなかったですが、結果的に最高のキャリアを築くことが出来ました。とにかくスタートを切るということが大事で、完璧な正解スタートなんって必要ないのです。

 

中盤は資本主義がどういうことかの説明です。まぁつまりサラリーマンで稼げるのは限度があって、資本を持つ側に回らないとメリットないよってお話。筆者もそれに気付いて、会社を立ち上げたわけです。でも思いを形に仕事が出来るって幸せですよね。最近ニュースで見ましたが、沖縄のテーマパーク構想はぜひ実現させて欲しいです。

 

そして、筆者の専門であるマーケティングの考えを用いて、自分の職能をどうブランディングしながらキャリアを築いて行くかという話。我が身を振り返れば、ある狭い分野でプロと言えるかもしれないけれども、需要が少なくて悩ましいものです。独立して仕事取るってことも出来ないしなぁ。

 

後半は題名にある通り、筆者の苦労話3連発です。どれも中々強烈です。しかしそれに向き合って闘ってきたからこそ、今の筆者があるのですね。キャリアを築くにも並大抵の努力ではいかないということなのです。

 

そして最後の章の子供への想い。本当に同意です。僕もいつか旅立つ我が子に同じように言葉を掛けれるように、誇れる仕事をしなきゃなぁ。

最強の人生指南書

 

最強の人生指南書(祥伝社新書205)

最強の人生指南書(祥伝社新書205)

 

佐藤一斎の教えに興味を持ち本を探していたら斎藤孝氏が本を出していたので読んでみました。

 

最強の人生指南書とは、その佐藤一斎の「言志四録」を指しています。西郷隆盛も座右の書としていたということです。読んでみると、幕末の志士達がどのような思想的背景を持っていたか、理解出来るというものです。

 

やはり人生、どう生きるべきか、志がどうあるべきか、に焦点が当てられているように思えます。それを成就するために日々があり、その目的を追求して学ぶことを怠りず。生きるために仕事をしている自分の人生とはかなりかけ離れてるなぁと思ってしまいます。省みて自分の人生における志とは何だろうなと思わずには要られません。なんだか悲しくなってきます。そんなものあったような、なかったような。あったかもしれませんが、あまり実現出来ているとは思えないです。まぁやりたかったことはやれてるのですが、それが志の成就と言い切れるか。悩ましい。

 

 

クレイジーで行こう!

 

 日経BPで連載されていた起業家のエッセイを一冊にまとめたものです。起業家がどのようなことを考え、どのようなことをオペレーションしているのか、具体的に知ることが出来て興味深いです。

 

毎日コーヒーをがぶ飲みしながらアメリカの展覧会などイベントを周り、自分たちのサービスの可能性を探りながら磨き上げていく。初めはロボットの可能性を探していたのに、気が付いたらソフトウェアの価値の方が高いことに気がつき、そちらに方向転換。イノベーションの賞を受け、顧客を見つけ、最終的には大企業に売却という、正に出来すぎたようなサクセスストーリーです。

 

著者はそれをさも当たり前のように自然とやってますが、そんな簡単なことではないと思います。これは文中度々出てくるように正に現代の大人の冒険談なのです。アメリカに単身乗り込み、仲間を得て、旅を進めて行く。失敗すれば倒産し、物語はそれで終了。ハッピーエンドの企業売却にまではなかなか進めるものではありません。

 

それを進める筆者のあの熱量の高さ、前向きさ、明るさ、ガッツ、どれを取っても素晴らしいです。常に相手をプロとしてリスペクトし、どんなことにもへこたれず、突き進んで行くなんって並大抵のことではないですね。

 

そして彼の旅をサポートする社員達も一騎当千、強者揃いです。海外では自分の仕事の領域を持っており、そのプロとして生きているのがとても印象的です。振り返って自分には何があるのか。プロと呼べるのか。自分の領域で人をサポート出来るのか。ちょっとニッチ過ぎて、ニーズがあるかすら不明です。悲しくなってくるくらい。

 

筆者が日本を旗をアメリカに立てるといって、頑張る姿は正に自分が常思っていることと同じでした。つまらない国内に籠もってるだけの内向きサービスではなく、外に出て活躍出来るのが第一であると。それを有言実行出来るのが、素晴らしい。よくリ○ルート出身とかで起業家とか言ってる人いますが、その中で海外で活躍している人がどれだけいることか。筆者こそ正に起業家たるべき人です。今後の活躍を期待しています。

 

父が娘に語る経済の話

 

 題名や帯に煽り言葉がいっぱい散りばめられていて、なんだかいろいろ修飾語が並んでいて、ちょっと敬遠してしまいます。ただそんな見た目とは裏腹に経済の本としてはとても簡潔でわかりやすくって、しかも幅広く網羅しており、ちょうど中高生ぐらいの子供がいれば、この本を読ませてあげたいなと感じました。

 

著者はギリシャ経済危機の際の財務大臣を務めた人物ですが、あの危機を乗り切ったと同時に債務帳消しを訴えたと記憶にあるので、胡散臭いのではとちょと疑いながら読み始めましたが、全くそんなことはなく、真っ当な内容でした。

 

ただそこはギリシャ共産主義の思想が強く生き付いていて、そもそもの本の出発点は「なぜ格差というものがあるのか」です。その疑問から全ての経済活動の説明が生まれて行くのです。人類が誕生して、マーケットが生まれます。マーケットが生まれると余裕資金が出来、さらにそれを運用することで利息と借金という活動が出てきます。これがそもそもの発端で、それらを効率的に動かせるように銀行が登場し、経済活動が活発になると機械化へと更に効率的になるよう進んで行くのです。

 

銀行は更なる高度な金融活動となって行くのですが、結局これが曲者で危機を生み出す要因ともなり得ます。しかし、人間の根本となるのは幸せ追求だとなればこの流れは止めようがないのです。その大きな矛盾は問いとして本書でも問われています。

 

ギリシャ人らしく、「満足な豚より、不満足なソクラテス」と締められてますが欲を満たすだけでは幸福にはなれないという結論に達するのですが、言葉では書けれども、欲を追求してしまう人間の性はどうしようもないのかもしれません。

最強の健康法

 

最強の健康法 世界レベルの名医の「本音」を全部まとめてみた【ベスト・パフォーマンス編】

最強の健康法 世界レベルの名医の「本音」を全部まとめてみた【ベスト・パフォーマンス編】

 

 

最強の健康法 世界レベルの名医の「本音」を全部まとめてみた【病気にならない最先端科学編】

最強の健康法 世界レベルの名医の「本音」を全部まとめてみた【病気にならない最先端科学編】

 

 そう言えば最近ムーギー氏の名前を聞かないなと思っていたらこんな本を書いていました。健康法だそうで、なるほどちょっと体重を気にされ始めたのかと思い読んでみました。

 

相変わらず出だしから熱いサービス精神旺盛な文章が並んでいます。この方のこういうところが好きです。健康本は2冊から成っていてベストパフォーマンス編が日々健康に気遣う際に参考になる一方、病気にならない最先端科学編は現在の病に関する最先端の知見を集めています。

 

健康本をいろいろ読んできましたが、総括して言えることは酒は控え目に、タバコは以ての外、適度に運動をし、バランスの良い食事を心掛けましょうということです。もうこれ以外にないですね。最新の科学が発達してもこれ以上の新しい知見というものはないんじゃないでしょうか。本書が役に立つとすれば、昨今の健康に対するアプローチが効果あるなしについても記載されている点かと思います。逆にもう少し踏み込んで欲しかったのが、具体的な処方です。例えばバランス良くと言っても、何をどれくらの量食べれば良いかさっぱりわかりません。野菜食べるのでも、一回の食事でどれくらい食べれば良いのか一口でも効果あるのか、一定量食べないといけないのか加減がわかりません。

 

最先端科学については、まだ病気にかかったことがないので参考にしかならないですが、例えばガンなんかは標準治療が一番良いのですね。民間療法など論外。とは言え、いずれこのような病にそろそろお近づきになるような歳になってきたんだなぁと思いながら読んでおりました。

これからの投資の思考法

 

元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法

元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法

 

 AIアドバイザーサービスを起業された方の本です。

 

筆者はアメリカ人義父母の資産運用サービスの結果に大きく影響を受けてこのサービスを開発されたと。非常に美しいストーリーだなと思ってしまいました。起業までの道のりなども読むと、とても応援したくなってしまいます。ただ、むしろそのアドバイザリーサービスをそのまま日本でやれば良いのではと思ってしまいます。ロボットに限らず、そんなサービスがあれば大繁盛間違いなしでしょう。もちろんサービスはパフォーマンス込みの話で、そんなパフォーマンスを達成出来るアドバイザリーは自分が知る限りありません。もちろん富裕層向けに自分の知らないところにはあるのかもしれませんが、一般的な家庭が手に届く範囲では無いのです。

 

よく日本は貯金が主流で投資にお金が回っていかないと苦言を呈する方がいらっしゃいますが、バブル以降株式も投資信託も儲からないから手を出さないのが正しいのだとおもいます。市場が盛り上がらない、余計手を出さないと悪循環が続いているからなのです。そして投資信託のパフォーマンスは自分が知る限り、控えめに言っても醜悪です。401Kでも運用してますが、どれをやってもマイナスにいかなければ御の字で、余計なコスト払うぐらいなら預金で充分だと思ってしまうレベルです。このアベノミクスと言われた、マーケットが比較的良好な時期でそのレベルです。きっとなんらかの危機が勃発した際は半値辺りに落ち込むのは目に見えているのです。これは国内市場だけでなく、なぜか海外市場も含めて分散投資していても同じような結果に陥るのです。

 

また筆者は長期投資を主張していますが、結局これも怪しいもので、リーマンショック時に保有していた投資信託を自分は全て解約してしまったのですが、改めて見直して見たところ、10年経っても傷跡癒えず基準価格には回復してません。もちろん私の投資先がイマイチだったのかもしれませんが、あのまま塩漬けにしているよりかは明らかに良かったし、積立など以ての外です。

 

筆者が開発されたロボアドバイザーはこんな私の悲観的な投資感を覆すような素晴らしい投資先を見つけてきてくれるのでしょうか。問題は手法ではないのだと思います。リバランスだって、スイッチングコストがかかるだけでメリットが薄いという研究成果もあったりします。筆者義父母の資産レベル数億円を仮に3億円レベルとすると、毎月10万を40年かけて投資して、8%の利回りで漸く到達します。今時コンスタントに8%稼げる投資先などあるのでしょうか?美しい起業ストーリーの裏側の現実は、なかなか厳しいです。