- 作者: 宮本常一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1984/05/16
- メディア: 文庫
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戦前の村々というのは、村社会という言葉があるように固定的で閉鎖的で旧習で押し固められた様なイメージがあるのですが、この本からはそんな感じは全くしないです。そこには開放的で大らかで逞しい人々の姿が描き出されているのですから。たまに山歩きをしてたりすると、この本の情景がどのようなものであったかということがうっすらと感じられます。やっぱり車社会ではわからないですよね。
最近派遣切りとかなんとか話題になってますが、そんな人は農家になればいいんじゃないかと思いますよ。過疎化した農村なんかで地道に暮らしていく手段はまだまだあると感じています。あの頃に比べたら極めて豊かになった現代で職を失ったくらいで希望を失う理由なんかないんじゃないかと思えてくるのです。