自らの身は顧みず

自らの身は顧みず

自らの身は顧みず

論文で解任された航空自衛隊の幕僚長です。論文と呼べるほどの論文ではないような気もいたしますが、言ってることはいたって普通のことです。ただし、政府の見解と違うというだけなんです。

ただ、ここが重要なわけで「言いたいこと言って何が悪い」というものが通用するような職種ではないわけです。幕僚長というものは。ここまで来ると政治的にならざるを得ないわけで、そんなことをフッとばしてしゃべってしまう人はやっぱり更迭されてしまうのですよ。しかし、この本でも述べられていますが年々言論統制が厳しくなっているのかもしれません。韓国中国におもねるマスコミや教育関係者、政治家がいるわけですから。それも年々増えているわけです。確かに憂国の念で口走ってしまう気持ちもわからないでもありません。

そういう意味では、こんな当たり前のことも言えない国ではどうかと思います。この著者もその空気を察し、信念を胸に秘めしたたかに上手く自衛隊の地位と防衛力の向上に励んでいただければどんなによかったのかと思う次第です。せっかくそれなりの地位を受け、それを実行出来る立場であったのですから。