給与明細は謎だらけ

給与明細は謎だらけ (光文社新書)

給与明細は謎だらけ (光文社新書)

著者は税法の専門家であるとか。なので、税金について何も知らないサラリーマンを”羊”と例えて、哀れにも毛を刈られるだけの存在と言って蔑みます。そんな羊たちに知恵を授けてくれるのが本書。

・・・なハズですけど、本書を読む限り、詳細にサラリーマンに関わる税制を知ったところで結局何か出来る訳ありません。脱税どころか節税だってこの本読む限りは出来ないのですよ。人は知っていて何かメリットがあるから知るわけであって知っていても何のメリットももたない税制について細かく知っていても仕方ない訳です。とても経済合理的であります。激しい無力感とこれだけむしり取られているという怒りがこみ上げてくるだけです。

書いてある内容も特別わかりやすかったり、珍しかったりするわけでもないので一回税金に関して知っておきたい人向けという感じです。