- 作者: 梅棹忠夫
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1998/01/18
- メディア: 文庫
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この論文が発表されたのは、終戦からたった10年後なんですよね。それなのにもうインドやアフガニスタン、パキスタン辺りを車を乗り回してのフィールドワークです。今じゃ危なくってあの辺り近づけないですからね。更に筆者は様々なところへ出かけて行っていて大戦前に大興安嶺探索などもされています。うらやましい限りです。
そんな様々なフィールドワークの中から生まれた思想がこの論文なのでしょう。あまり探検話も聞きませんが、最近はこの手の論文も出てないんですかね。もう議論は出尽くしてしまったのでしょうか。こうやって、大局的なスケールのでかい視点で世界の歴史の流れを捉えるの言うのはこれからの世界を考える上でもとても大切であると思います。
21世紀に入って、世界の国々の存在意義が変化しつつある今、またこの視点で振り返ってみるのも面白いかもしれません。