市場リスク 暴落は必然か

市場リスク 暴落は必然か

市場リスク 暴落は必然か

この本も市場関係者の経験を基に描かれています。筆者は特にリスク管理を専門にやってきた方のようです。帯には「われわれがサブプライム問題の犯人です」なんってキャッチーなコピーが張られていますが、特に筆者がサブプライム扱ってる訳ではないです。

結局”われわれ”とは市場のことを指すのであって、飽くことなく利益を追求する姿勢こそがリスクを追い求め、結果利益と暴落を産み出しているのです。リスクの管理者らしく、工学的な観点からリスクが生じる原因が複雑性だということを指摘しています。つまり、どんなに関係当局が規制を行おうともそれらが有効に機能することは本質的に有得ないことだということです。

ウォール街の方々がスゴイのは、そういった錬金術的な技を次々と発明していく所なんですよね。まぁいずれ破綻するにせよ。それを見て、やれ次は証券化などと言っている本邦の金融関連の方々はその時点で終わってますね。