和解

和解 (新潮文庫)

和解 (新潮文庫)

故あって久しぶりに手に取りました。昔読んだのは中学か高校の時だったか。100ページほどでさらっと読めます。

文学というものは若い時に読むのに限ると思い込んでいたのですが、むしろ多少人生経験を経てから読むのも悪くないなと思います。理解出来る範囲も広がります。地理感覚なんかも全然あるし。志賀直哉の実家は麻布にあったのですね。

反面実際の本の中身ですが、父との諍いの理由も和解の理由もあまり明確に触れられていないのでなんだか消化不良気味です。なんとなく気分でそうなったってぐらいです。こういうスタンスが文学っぽいとして人気があったのですかね。今の時代はあまり読まれないものかもしれませんね。