白洲次郎 占領を背負った男

白洲次郎 占領を背負った男

白洲次郎 占領を背負った男

この方、名前は存じておりましたが一体ナニモノ??と常々思っておりました。あの時代に政治家でも軍人でも、もちろん官僚でもなかった人がこれほどモテ流行らされているのはなぜなんでしょうかと。

まぁ読んでみてナットクです。確かにGHQとやりあった態度は素晴らしいですし、日本の戦後が、こういった様々な努力によってもたらされたものだということがわかりました。でも逆を言えば、彼のような立場の人間がああいう役回りをやっていたということは、それだけ戦争と、その後の公職追放で人材が払拭していたということなのではないでしょうか。そちらの方が残念至極な感がいたしてしまいました。負けたとは言え、軍隊なんか世界レベルでやりあってたわけですからねぇ、スケールで言ったらこっちの方が大きいでしょう。

それにしても、やはり日本にもインナーサークルというものはあるんですねぇ。オイラなんかは遠く及びもしませんけど・・・