- 作者: 福沢諭吉,富田正文
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1978/10
- メディア: 文庫
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で、この本なのですが、自伝ということで本人の半生が幼年時代から事細かに記されています。でもあんまり自分の業績を語るってことは好きではないらしく、そういう内容は描かれてません。様々な四方山話といった所です。
でも個人的に知合いだったらあまり好きにはなれないタイプかもしれません。なんででしょうねぇ、すっごく筋の通った生き方はしてるんですけどね。幕臣であったのに、江戸で戦が起きるならとっとと逃げるときめこんでいて、吹聴している辺りなのかもしれません。それと西洋礼賛な所でしょうか。門閥漢籍など、それまでの日本の秩序を保ってきたものへの反動であるに過ぎないように思えるのですが。まぁ、そのお陰で上手く時流に乗れた訳なのですが。うん、そういう所が壱万円になれた理由なのかな。