海流のなかの島々 上

海流のなかの島々 上巻 (新潮文庫 ヘ 2-8)

海流のなかの島々 上巻 (新潮文庫 ヘ 2-8)

キューバ旅行で読むために購入して、そのまま2ヶ月、ようやく上巻読み終わりました。しかも上巻ではやっとキューバ篇がが始まったばかりです^^;

自伝的小説の要素が強いので、この本はそのままヘミングウェイの生き様がどのようであったかということにも繋がっています。彼のことが好きかどうかは別として、あの強烈で粋な生き様は、今でもとても魅力的なものです。きっとハードボイルドの原型も彼に帰するのでしょう、酒とタバコと女といったアイテムもバッチリ健在です。

ただそれよりも自然の中での生活を、ありのままに受止め、愛するといった彼の描写の仕方がとても好きです。それらは普通に過ごしていると、何も感じずに終わるもの。人生を楽しむとは、そういった小さなものごとを確実に押さえていくことだと感じました。