- 作者: ヘミングウェイ,沼沢洽治
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/06
- メディア: 文庫
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解説に書かれていたのですが、もともとこの小説の「ビミニ」「キューバ」「洋上」は別々のお話として描かれていたらしいですね。確かに全く毛色の違うモチーフを描いているので、それぞれで雰囲気が全く違うのですが、それでもやはり最後の「洋上」へ話が流れ込んでくるのがわかります。
それは”過ぎ去った過去”であり、”取り戻せないかけがえのないもの”であったりするわけです。それらをしみじみかみ締めて孤独を演出するのが目的だったのかな?なんって感じたりします。本当に何度も出てくるのですよ。それはそれでちょっと女々しいのではないかと思うのですが、そんなことをヘミングウェイ氏に言ったら猟銃でもぶっ放されてしまいそうです。