- 作者: 池谷薫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/07
- メディア: 単行本
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中国戦線がどのように行われていたかということも実はあまりよく知らなかったんです。一番意味がなく、かつもともとの元凶であったとは思っていましたが。それにしても、山西省とは!そんな奥の方まで、しかも実効支配地域にしてたとは。もともとはこの残留計画も敗戦後の日本の独立のためにどうすればよいかということから考え出されたようです。しかし、それが現地司令官の戦犯逃れ、保身に利用され、中国の国共内戦に利用され、多くの兵隊が無駄死していきます。(この現地司令長官の息子がバブル期の日銀総裁澄田智です。ろくな親子じゃないですね。)
この本の出版理由は、この現地残留が国家として行われたということを認めてもらうためらしいです。でも、確かに国家が関与したことではないんですよね。騙されたというしか他ない悲しい出来事です。