- 作者: 亀山郁夫
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 新書
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で、この本の内容はというとその「カラマーゾフの兄弟」の解説で触れられていた、第二の小説についてどのような展開が予想されるのかということです。作者のドストエフスキーは「カラマーゾフの兄弟」を書き終えて数ヵ月後に亡くなってしまうのですが、実は現在ある部分は前編であって、後編にあたる話があるのです。これはこの前編の冒頭で語られているんですよ。しかも後編の方が重要な物語であると。
そこで、この本ではこの前編であるところの「カラマーゾフの兄弟」を元にしてその物語の展開やプロットの置き方を参考に後編がいかに展開していくかを空想(妄想?)していきます。解説で触れられた内容を膨らませて書かれているので多少冗長に感じるところもあるものの、物語の熱にやられた人だったら、この本も勢いで読んでしまうことうけあいです。