この国は議員にいくら使うのか―高給優遇、特権多数にして「非常勤」の不思議 (角川SSC新書)
- 作者: 河村たかし
- 出版社/メーカー: 角川SSコミュニケーションズ
- 発売日: 2008/09/10
- メディア: 新書
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この本を書いた頃は衆議院議員となっていますが、今では名古屋市長に転じて手腕を発揮されてます。実際この本の主張通り、名古屋では議員給料を半減以下、定員も半分にすると今正に闘っている最中。しかし、これは単に選挙向けのパフォーマンスではなく、彼の元々の主張であることが本書を読めばわかりますね。
彼のそもそもの主張は議員というものは本来名誉職であり、ボランティアでやるべきものであるということです。だからこそ、報酬は安くても構わない。実際、日本でも戦前は名誉職の色が濃かったとのこと。しかも、地方議会なんってほとんど仕事もしないで高給を得ているわけなんですから。そしてその原因として、議員の給料が高くなればその地方の公務員の給料もそれに連動して高くなるようになっているという点も見過ごすことは出来ません。
本書を読んでみれば、実際の彼の戦いは並大抵のものではないと思います。なんせ同僚を攻撃してるわけですから。色々顰蹙を買っているのもわかります。しかし、それに挫けずに闘っているのは素晴らしいことです。ぜひ、実現していって欲しいものです。