私が絶望しない理由

私が絶望しない理由―激白。あの有名人9人の土壇場、修羅場、正念場

私が絶望しない理由―激白。あの有名人9人の土壇場、修羅場、正念場

まぁちょっとタイトルはなんだか誤解しそうですが、意味合いとしては”どうしてあの時、ストレスに耐えられたのか”という感じですね。著者はANAのスッチーからお天気お姉さんに転進して、更には心理学を修めようとしています。この方の経歴見るだけでもなかなか面白い。

それなりに有名になられた方々というのは、なにかしらを成し遂げてきているわけです。普通の人ならば耐えれれそうもない人生の正念場を、その時に受けていたプレッシャーをどのようにコントロールしてきたかということを、インタビューから再現していきます。だいたいそういう過程というものは、本人は無意識に最適な手段を採っていることが多いのですが、その無意識を心理学的な説明を加えて説明してくれます。ソフトなインタビューと硬い心理学的描写の対比が面白いです。

結構有名な方々9名ほどが登場するのですが、それぞれが特に虚栄心に駆られることなく自然体で自分を曝け出しているのがとても印象的です。結構際どい質問と思われるようなことでもサラリと答えて見えるのですよ。そこがまたスゴイ。インタビューの仕方が上手いのでしょうか。

そうやって描き出された生き方を改めて読んでみると、人生を生き抜いていく力というものがどういうものかということが明らかになってくると思います。