- 作者: 足立全康
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2007/04/01
- メディア: 単行本
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この本はその庭園と、横山大観の絵を集めた美術館を建てた足立さんの半生記です。幼い頃から商売を行ってきて、様々な紆余曲折があった後の成功。本書を読んでると失敗ばかりだったんじゃないかなと思えるほどですが、結果的にあれだけのものを残せたというのは素晴らしいことです。やっぱり不動産をやっていたのが強かったんですかね。
思うに今の日本で、何か商売したくてやってみても個人が叩き上げでここまで稼げるようになる機会ってそうそうないかなと思うのですよ。今の若者で多少なりとも山っ気がある人達って、だいたいやること決まってるんです。年寄りがいないネットやITの世界ですね。それ以外は最早ウマミを感じさせるものはほとんどないですね。
それは置いておいて、バブル期に土地成金などになった人達はもっと大勢いたはずなのですが、これほど素晴らしいものを後世に残した人ってほとんどいないですね。それがこの方のセンスの良さだったのかもしれません。これから一度ならず、庭園を観に行ってみたいものです。