金融機関のための管理会計マネジメント―IFRSとバーゼル2の動向を踏まえて
- 作者: 谷守正行,小林孝明,吉田康英
- 出版社/メーカー: 同文舘出版
- 発売日: 2009/12
- メディア: 単行本
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・・・とはいうものの、そのように考えられてきたのはつい最近でして、それまでは信用リスクについて経験値的な管理手法はあったのですが、それ以外のリスクというものは結構なおざりにされてきたのですね。世界的にもそれらが認識され始めたのは90年代頃からで、ちょうどその頃に制定された銀行のリスク水準の指標がBIS規制でバブルで浮かれた日本の銀行にモロにヒットしてしまったわけなのです。
で、BIS規制が対外的なリスク管理の結果表示だとすれば、内部的にはもっと精緻に原価(リスク)と収益(リターン)の管理があってしかるべきというものです。そして、それは取っているリスク種別ごと(つまり事業ごと)やリスク対象(顧客など)で管理していくべきなのです。そんな訳で本書は銀行のそんな部門(経企とか)の人が読むと良いんじゃないかなと思いますよ。