金融リスク資本と統合リスク管理

入門 金融リスク資本と統合リスク管理

入門 金融リスク資本と統合リスク管理

管理会計マネジメント」に対して、この本は銀行の”リスク”に焦点を当てた一冊です。リスクと言っても銀行が直面するリスクというものは様々なものがあり、かつ、その管理手法も年々高度化されているので随時情報の更新が必要だと感じます。

ただ、この本の半分くらいは各国の金融規制当局の方針などの説明にさかれているので、規制手法に興味がなければその辺は読まなくてもよいかもです。一番充実しているのは後半の統合リスク評価の章で、たぶん後はページ数を稼ぐための蛇足でしょう。

でもやっぱり最後はリスクの資本配賦やRAROCと言った、リスク考慮後収益性評価が出てくるので、リスクとそのリターンを管理していくというプロセスは今後の銀行業界でも重要な流れになってくるのだと思われます。