生き方の演習

生き方の演習 ―若者たちへ―

生き方の演習 ―若者たちへ―

10年ちょっと前の講演会の内容を元に綴った一冊です。なぜ今頃本にしたのだろうという疑問はありますが、内容的に古さを感じさせないからだと著者の弁明が入っております。

実際内容に古さはなったくないですね。なにせ失われた20年とも言われるぐらいですから。それとも時代は変われども、若者に伝えるべき言葉に違いが少ないのかもしれません。たぶんこれが20年30年前のものでもさほど違和感は少ないはずです。

同じ著者の本をたくさん読んでいると、その思うところはだいたいわかったつもりになっておりますが、こうやって直に伝える形式だとまた少し違ったものが見えてくる感じがします。

文字大きめでページ数も少ないのであっという間に読めてしまいますが、相変わらずの切れ口の鋭い著者の主張にいろいろと考えさせられるのでした。