35歳までに読むキャリアの教科書

34歳、転職予定者です。ちょうど良さそうな本でしたので読んでみました。でもちょっと遅かったかもしれませんね。「30歳までに読む」というタイトルの方が良かったかもしれません。

やっぱり34歳として考えなければならないのは、企業が変わらず重要視しているのが”ポテンシャル”ということです。それは新卒でMaxとなっていて、35歳までに低減していくという点です。ホントに全く考えてなかったですね。痛い。それまでに人的資本を蓄えておかなければならないということです。それなりな価値を築いて来た自信はあるものの、それが十分に必要とされることかどうかはやっぱりまだ不安ではありますね。

この本は筆者が300人にも及ぶインタビューをもとに、キャリアを築いていく上で何が大切なのかを明らかにした一冊です。自身の経験も活かして、産み出された答えは「動機」と「能力」との絶妙なコンビネーションこそが幸せなキャリアを構築する上での鍵となるとのことです。

その「動機」を探り当てるための一章と「能力」向上のための一章はとても参考になります。特に「動機」については様々な自己分析ツールが紹介されているので、転職にあたって久しぶりに自分の内的な志向を探ってみるということは大切なことだなと改めて思いました。

転職を繰り返してキャリアを築いていくということは、冒険的な要素もあって、まだまだ日本では少ないことなのかもしれませんが、少なくても自分の人生というものをきちんと考えて、行動していくためにはとてもいい教科書だと思います。本書ではドラッカーも度々引用されていて、前に読んだことがあったフレーズに改めて心震わされました。次の転職も望ましい結果が出るように、頑張っていきたいと思います。