新・証券投資論Ⅱ 実務編

新・証券投資論II

新・証券投資論II

実務編です。実務編では、マーケットで取引されている債券・株式・為替・デリバティブという切り口でそれぞれその評価方法や運用を行う上での戦略などが紹介されています。ただやっぱり一冊の本として、まとめている都合上、個々の商品ごとにまとめた本(例えば「新・債券運用と投資戦略」)などには内容的にはちょっと物足りないかもです。言ってみれば必要条件が目的なので十分条件までは求めていないというところでしょうか。ただ、内容は確かにアップデートされているので、読んでいても安心です。
後半ではポートフォリオマネージメントとして、ファンドの運営方法などが記されていますが、これはちょっと蛇足な感じですね。確かに重要なジャンルなのかもしれませんが、内容が薄いというか”論”というにはまだ余りにも確立されたものではなさ過ぎる感じがします。なんともアカデミックには馴染まないジャンルなんじゃないですかね。