物語で読み解くデリバティブ入門

デリバティブというと普通の人には縁遠い存在だと思えるものですが、本書では身近なところにもいろんな形でデリバティブが密接に関わっているんだということを解き明かしてくれます。

例えば江戸時代に大阪堂島にあった米の先物取引所。これは先物取引所としては世界で最古と言ってもよいくらいなんですね。そこでなぜこのようなものが産み出されたのか。その必要性について議論しています。やっぱり経済が潤滑に運用されるためにはこのような仕組というのは必須なんですね。

後はオプションに関するお話。世の中の金融商品にはいろんなオプションが内包されているということですね。例えば生命保険。例えば住宅ローン。リスクを細分化して考えると、いろんな条件の複合オプション商品として描き出せるのがわかります。でも、実際は全ての条件を加味して評価するのは難しいですよね。でも考え方として、理解しておくのは大事だと思います。