思考停止ビジネス

売りたかったら客に考えさせるな! 思考停止ビジネス

売りたかったら客に考えさせるな! 思考停止ビジネス

商品やサービスの販売戦略において、客がその選択を行う際に「比較」「分析」「変更」「断る」という段階があるということをもとに、それをさせない手段を構築しているビジネスを思考停止ビジネスとして定義しています。っていってもその骨子は「影響力の武器」であったりするんですが。

この本に乗っている事例はなかなか興味深いものばかりです。オンラインゲームであったり自己啓発ビジネスであったり。しかもそれらに対する分析はなかなか的を得ている感じがします。

ただ各章の冒頭に出てくるような自由に耐えきれない個人とか、孤独な経営者など著者の経験に基づいた記述は面白みがあるものの、最終的な結論が強引なために違和感を感じさせます。結局寂しい現代人が繋がりを求めてるってことに結論付けてしまっているようで。まとめきれていないところがイマイチ。でも筆者も今回は若干それでいいと思っている節もあるのでまぁいいんでしょうかね。