リスクリテラシーが身につく統計的思考法

本書の趣旨は普通の人(ある程度教育のある人も含めて)は統計的思考が苦手ということをです。それでだいぶ損をしていたり、大きなミスを犯したりするのです。例えば医療検査の場合、ある一定の割合でも陰性の人が陽性という結果が出てしまうこともあるのですが、このことは検査を受ける我々のみならず、結果を伝える医療関係者も知らないことが多いようです。例えば、エイズなんかの結果で陰性であるのに陽性と判断されたら我々は人生終わったも同然と考えてしまうのではないでしょうか。でも、実際ありえることみたいですね。アメリカの例なので日本でも同様なのかわかりませんが。しかも、本書を読んでると、検査やそれに伴う治療の意味さえ、統計的に考えた場合、本当に有効なものなのか怪しく感じて来てしまいます。

ただ、やっぱり本書に載っているような統計的考え方ってなんだか難しいんですよね。結局きちんと理解出来ずにさらっと読み飛ばしてしまっている観は否めないのですよ。「モンティホール問題」とか何回読んでも理解出来ないんですよね。