- 作者: 杉之尾宜生
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2015/07/06
- メディア: 新書
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やはりそもそもの原因は日露戦争で勝ち過ぎてしまったのが原因なのですね。その勝ちに驕り、時代の変化を冷静に見極めることが出来なかった。特に第一次世界大戦の教訓を生かすことが出来てないのです。中国なんぞを相手にしていて、突撃すりゃなんとかなると思い込んでしまったのが大間違いです。相手が違います。
そして戦略という思考がない。国家戦略として、全体を統括する戦略思考が欠如していた。これはもう致命的ですね。確かに戦前の統帥権の問題があるのですが、それを置いてもどうしようもないくらいダメです。これはもう日本人の宿痾なのでしょうか。現代の日本企業にも当てはまるところがあるわけですから。