言ってはいけない

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

本書は「読まなくていい本」のサブセットですね。あの本で、特に興味深い点を記載していった感じです。今の世の常識と、最新の研究結果とで相容れない考えをたんたんと説明してくれます。異説ばかりが並んでいるので、どれくらい信憑性があり、本当に正しいかまではわからないのですが、読み物としてはとても面白く、考え方として参考になります。著者の姿勢として、建前を嫌い、真実を探しているという点で一環しており、それがとても好きです。

子育て中の身としては、最後の「子育てや教育は子供の成長に関係がない」という章でした。本当か、嘘か納得できる点もあれば、なんとなく反証してみたい気にもなります。ただ親の教育よりも育った環境に依存するというのは、悲しい反面、事実なのかもしれませんね。そういう環境を整えてあげるのも、また親の務めなのでしょう。